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得意な家具 和風のイス・テーブル脚 カタログ(制作実績)
主な素材 北海道産タモ、ナラ無垢
用途対象 業務用

クギやダボを使わずに、10年以上長持ちするイスを制作。
大手飲食チェーンや和食の名店からの依頼も多数

建具職人として修行。巡り合わせで、再びものづくりの道へ。

 小さい頃からものづくりが好きで、「それほど好きなのなら」と紹介された建具店に就職したんだよ。
 大きな建具店だったので、立派な社長宅や、芸能人・著名人の家の仕事などいろいろな仕事をしたね〜。ちょうどマンションができ始めた頃で、建具以外の仕事も増えて本当に忙しかった。
  でも、職人が置かれた環境がまだ悪かった時代でね。住み込みで食事付きだったんだけど、給料がもともと少ないうえに、出されるメシが少ない。こっちは育ち盛りだでしょ? で、結局、実入りがよく、もっと食べられる仕事に転職した。
 いくつか仕事を変えているうちに、出入りしていたある会社で家具づくりを手伝うようになったんだけど、そのうち「誰かイスづくりを専門的にやってくれないか」ということになった。でも、やる人がない。それじゃあ、と心得のある自分が手をあげたんだ。それが、今の仕事を始めるきっかけで、37歳のときに独立したんだ。

 

タモの無垢材を使い、ホゾ組みだけでつくる、端正かつ丈夫な和風イス

 建具をやっていた経験もあって、信頼されてね。主に店舗用に和風のイスを入れてるけど、大手の飲食チェーンの全店舗を一手に任されたこともあるし、和食の知られた店にもいくつも納品している。
 こだわっているのは、クギやダボは使わずに、ホゾで作っていること。それでも、つくりがしっかりしているから、丈夫なのができる。うちに、入替で引き取ってきたイスがあるけれど、20年近く経っているのにびくともしませんよ。座を張り替えれば、そのまま使えるぐらいだから。
 和風のものは、やっぱり端正なカタチが似合うんだよね。だけど、基本をおさえながら、今のニーズにも応えなきゃね。長年、やってれば流行や傾向もわかるでしょ。背に組み子を入れるとシャレた感じになるけど、ほこりがたまりやすいから最近は敬遠されがちだとか。それでも、目に見えないところで、良かれと思うことはしてるよ。普通の方は、気づかないけれども、補助木を一本増やしたりね。これで確実に3−4年は強度が増す。
 材料で、使っているのは北海道産のタモ。タモは強度があって家具には最適で、節のないいいものを常に寝かせている。

機械と手作業……それぞれの良さを最大限に生かすのが職人

 うちは、木取りから組み立て、仕上げのサンダーまで、必要に応じて機械を使っているんだ。全部、手作業でやれはするけど、やっぱり効率が悪いし、結果的に値段に跳ね返るでしょ。
 機械を使うメリットは大きいよ。たとえば、ホゾを組み合わせるときに接着剤を使うでしょう。ハンマーで叩いて押し込むと、接着剤も押し込んでしまう。それが、機械でゆっくり押し込んでやれば、接着面にまんべんなく接着剤が行き渡って、しっかり接着できる。
 全部手作業でやっていた時代から知っているから、そういったことがよくわかるんだけど、あくまでも機械は道具で、要は、どう図面や型を作って、どういう工程で組み立てて行くかなんだよね。
 だから、うちは、作業は早いよ。息子に手伝ってもらっていることもあって、生産力は高いわな(笑)。
 まー、とにかくもの作ってるのが好きなんだよ。毎回、いろんな依頼があって、それに応えることはもちろん醍醐味だけど、ちょっとした部品をけずっているだけでも楽しいんだよね。